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まだ学生

「エモい」に逃げるな

 どうも、みさwaです。

 

 いきなりですが、僕は「表現」が苦手です。なかでも、自分の好きなものを表現することが苦手です。好きなこと、好きな人、好きな空間、自分の中に好きなものは溢れているはずなのに、どうにもそれを表現できません。とあるエンタメ企業の二次面接で、「なんでそれが好きなの?」みたいなことを聞かれて、突貫工事のちぐはぐな回答をした苦い記憶が蘇りました。当然、落ちました。

 

 表現できないことはないんです。もし、「なんでそれが好きなの?」と聞かれたら、それっぽい答えは口から出せると思います。けれど、それは自分の中で確信に至ってないんです。自分以外に見えない第三者をまつりあげて、彼/彼女に代弁させているイメージです。わかりにくいね。

 

 僕は人を楽しませる/笑わせることが好きです。だから、そういった仕事に就けたらいいなあと漠然と考えていたのですが、人を楽しませるには「表現力」が必要なのかと今になって思えてきました。お金をもらってエンターテインメントを提供する以上、論理的に「そのコンテンツのどこがおもしろいのか」「なぜこれはウケなかったのか」を示せる必要があったんですね。それがわからなかったからか、今は全く関係ないことやってるよ。今の仕事もまあ悪くないけどね!

 

 一番メジャーな表現方法は、やはり言葉でしょう。似たような言葉でも、言い換えることによってその味がガラッと変わることが多々あります。ちくちく言葉をふわふわ言葉にするアレだってそうです。言語表現ってすごくおもしろいと思うんです。

 

 でもそれが全然できない人もいるんだと思います。好きなものを前にして、自身がなぜそれを好きなのか表現できない苦悩は、「私は本当にそれが好きなのか?」というさらなる苦悩に昇華します。自分には「好き」と発する権限なんてないのじゃないかとまで思えてくるかもしれません。

 

 だから僕は「エモい」という言葉を断罪します。とあるライブを観に行った時、演者がMCで「いや〜この曲、エモいですよね〜」と言い放った時、僕は肩を落としてしまいました。それを好意的に捉えているのであれば、表現してほしい。「エモい」という三文字で逃げないでほしい。他人の「好き」を、言葉で聞きたいんです。

 

 という、表現できない人間のわがままがこの散文です。「表現力」、身につけたいね。